ファッショントレンド、トレンドカラーの決め方は?流行先取りの秘訣!

こんにちは!さて今回はファッションの基本トレンドカラー(流行色)とファッショントレンドについてのお話です。

ファッションやコーディネートを語るうえで欠かせないのが、このトレンドカラーとファッショントレンド。

「オシャレに」見せるためにもこのトレンドカラーとファッショントレンドを抑えているかいないかで、せっかくのコーディネートも台無しです。

ではトレンドカラーとファッショントレンドの決め方は?いつ決まるの?かは意外と知られていないでしょう。今回はこの決め方、いつ決まるのか?を紹介します。

このトレンドカラーとファッショントレンドの決め方を知って流行を先取りしちゃいましょう!

Contents

トレンドカラー(流行色)の決め方とは?

毎年変わるトレンドカラー、このトレンドカラーの決め方は?いつ決まるの?という疑問をお持ちの方も多いでしょう。

結論から言ってしまうと実はトレンドカラーは、なっなんと2年前に決まってるんです。実際には実シーズンの2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーが選定されます。

その決め方とは、国際間で流行色を決める唯一の機関である「インターカラー(国際流行色委員会)」という委員会が世界で2年後に流行らせたい色を決めています。

この委員会には世界16か国が参加していて、日本ももちろん参加してます。日本以外にはアメリカ、イギリス、イタリア、フランスなどの先進国や韓国、中国、タイといったアジアの国々も含まれます。

そしてインターカラーが発表する色の数はなんと1シーズン22~66色!!

その半年後、日本では「JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)」という委員会がインターカラーが発表した色情報と色彩動向調査、社会動向をもとにして国内の流行色を選定し発表します。

このJAFCAのファッションカラー選定は、各産業界の専門家で構成される専門委員会によって選定されます。

同時にその頃日本の繊維メーカーなども流行を発表します。両者が話し合って会議を積み重ねここで流行色が決まるというわけです。

この流行色をもとに商品企画、商品化が進められるため、2年前には決めておく必要があるということです。

そして実際のシーズンになれば似た傾向の色、素材、配色などが流行することになります。

何となく流行しそうな色をファッション雑誌が取り上げているくらいに感じている方も多いと思いますが、きちんとした機関やメーカーが議論して決めているんですね。

ファッショントレンドの決め方とは?

素材やライン、シルエット等のファッショントレンドも1年半前に決まります。

2年前にインターカラーより発表された色をもとに欧米各国のトレンド情報会社
(スタイリングオフィス)が、「カラー」「素材」「シルエット」といった総合的なファッショントレンドがどうなるか予想して方向性を纏めます。

その後、欧米(主にパリ)のトレンド情報会社から発表される情報を参考にデザイナーは「デザイン」を、素材メーカーなどが「素材」を開発していきます。

ここで聞いたことあるようなないような名前のトレンドブックという本が出来ます。

その本をもとに1年半から1年前にテキスタイルの展示会が行われます。「ヤーン展(糸の展示)」と「テキスタイル展(服地の展示会)」です。

国際的に影響力のあるテキスタイル展は

  • ティッシュ・プルミエ(リール)
  • イデア・コモ(コモ)
  • モーダ・イン(ミラノ)
  • プラトーエキスポ(フィレンツェ)
  • プルミエール・ヴィジョン(パリ)

などが有名です。これらの展示会により服地のトレンドが決まります。

さらにはその半年後から、デザイナーがデザインした洋服が5大コレクション(パリ ロンドン ミラノ 東京 NY)で発表されます。

ようやくこの頃に、各アパレルメーカーの展示会もスタートします。これに伴い国内の一般ファッション誌からもトレンド情報が発信され、徐々に消費者の間にトレンドが浸透していくという仕組みになっています。

トレンドカラー、ファッショントレンドを先取りするには?

以上のようなトレンドカラー、ファッショントレンドの決め方を経て、ようやく雑誌やテレビなどに『トレンド〇〇先取り』とか『今年は〇〇が来る~』なんてリリースされます!!

ではトレンドカラーをいち早く知りたい方はどうすればよいのか?

それには「素材展示会」に参加するという方法があります。この展示会は、実際にトレンドとなるシーズンの1年半から1年前くらいに開催されます。

この展示会に参加することで、市場に発表される前、テレビや雑誌といったメディアよりも早くトレンドカラーをキャッチすることができます。

さらにJAFCAのサイトでは、カラートレンド情報を紹介しています。こちらのサイトでは「レディスウェア」「メンズウェア」「プロダクツ&インテリア」別に紹介されています。

さてトレンドカラー、ファッショントレンドを先取りするといったものの、トレンドはその時代の景気や時代背景と大きく関連性があると言われています。

このためトレンドは必ずしも予定通り流行するわけではありません。

その国々で色々な情勢があり流行色が受け入れられない、流行らないことはよくあります。このトレンドを受けて消費者がどう反応するのかは予測できません。

ということで2年前に予測で決められるトレンドカラーは先取りすることは可能ですが、これとは別に情勢や背景により自然に生まれるトレンドカラーは先取りはちょっと困難です。

私自身もコーディネートをするうえで、トレンドカラーやファッショントレンドを意識しますが、必ずしもそれだけを鵜呑みしないように心がけています。

特にクライアントであるお客様に対しては、トレンドを丁寧にご説明しつつもその方々に会った自身のパーソナルカラーを取り入れることに重点を置いています。

お客様からのご相談もトレンドに関する質問はほとんどありません。自分に合った服装、色使いを知りたいといった声やコーディネートがマンネリ化してしまっているといった声が圧倒的に多いです。

トレンドを抑えることはオシャレをする上には欠かせませんが、一番は自分に合ったコーディネートを意識することだと言えます。

トレンドはあくまでも参考程度!くらいの考え方でファッションをお楽しみください!!!!!

まとめ

ファッションの基本ともいえるトレンドカラー(流行色)と素材やスタイルといったファッショントレンドの決め方、決定時期について紹介してきました。

  • トレンドカラーは、実シーズンの2年前に決まる
  • トレンドカラーを決めるのはインターカラーという国際的な委員会
  • インターカラーの発表をもとに日本国内でJAFCA(一般社団法人日本流行色協会)が国内の流行色を決定し発表
  • ファッショントレンドも実シーズンの1年半前にトレンドカラーをもとに決まる。
  • トレンドカラーをもとに欧米各国のトレンド情報会社がカラー、素材、シルエットなどの情報を発信
  • このトレンド情報をもとにデザイナーやメーカーがデザイン、素材を開発
  • 同時にデザイン、素材などの展示会が開催されメディアからトレンド情報が発信される

トレンドカラー、ファッショントレンドは2年前から決められ、その後商品の企画、商品化という時期を経て消費者に届くことになります。

トレンドをいち早く知るためには、素材展に参加することやJAFCAのサイトでもキャッチすることが可能ですが、必ずしもそのトレンドが流行るとは限りません。

トレンドを参考にしながら、ご自身にあったコーディネートを意識することもオシャレになるために重要なポイントです。

こういったポイントを押さえながらどんどんファッションを楽しんでいきましょう!!

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